2023-01-01から1年間の記事一覧

二層地盤の検討

今回は二層地盤の検討をやってみます。 二層地盤の検討とは 直接基礎、杭基礎に関わらず、支持層はある程度堅い地盤(砂質土、砂礫層等)にします。これは堅い地盤程N値が大きく、支持力がとりやすい事に起因しているのですが、仮に支持層の下部に軟弱な粘土層…

コンクリートのスランプ値について

RC

どうも。今回はコンクリート工事のスランプ値について考えます。 スランプとは スランプとは、コンクリートの流動性を示す指標の事です。スランプ値が大きいほど流動性が高く、コンクリートが分離することなく型枠内に密実に充填することができます。このコ…

パラペットの剛性は考慮するべきか

どうも。今回はパラペットの剛性をすべきか否かについて考えます。 パラぺットには硬さがある ここでいうパラペットはあくまでRCのパラペットですが、剛性計算においてパラペットを考慮するか、しないかによって計算結果が大きく変わってくる場合があります…

構造スリットと振れ止め筋

今回は振れ止め筋の検討について。 振れ止め筋とは 例えば3方スリットを切った場合の外壁は、外壁と柱梁の縁が切れている状態であり、地震に抵抗する要素がないためフラフラの状態である。(ただし、壁縦筋は上階の大梁内に定着されているので、1辺は固定端と…

壁付き柱と建物の崩壊について

どうも。今回は壁付き柱と建物および柱の崩壊について。 壁付き柱とは まず、壁付き柱というのは、壁がついた柱の事である。例えば下図のようなもの。 柱梁に囲まれた外壁 基本、外壁は柱と梁に囲まれている。壁は剛性が高いので、柱への悪影響を抑制するた…

柱脚の検討をやってみる②ベースプレート・アンカーボルトの検討

どうも。今回は前回に引き続き、柱脚の検討を行います。 ベース・アンカー検討(前回の続き) ベースプレートの検討①-引張- (1)アンカーボルトの引張降伏耐力全塑性耐力の計算 まずはベースプレートの引張力に対する検討から。以前の記事で扱ったんですが、アンカーボルトの引張降伏…

柱脚の検討をやってみる①(設計条件まとめ~中立軸計算まで)

どうも。今回は柱脚の検討を最初から最後までやってみようと思います。 計算内容は黄色本の例題1に倣います。(2015年版P.638~) 設計条件をまとめる まず、設計条件をまとめる。 柱脚設計条件 ①設計応力について まず、柱脚部に生じる長期応力と短期応力をま…

耐風梁は縦使い、横使いどっち?

どうも。今回は耐風梁の方向について考えます。 耐風梁とは まず耐風梁の定義について、耐風梁は名前の通り、風を受ける梁の事である。下図の横に走っている梁が耐風梁。 開口上に耐風梁 外壁材が縦張りの場合は、基本横胴縁を入れる。逆に横張りの場合は、…