2022-01-01から1年間の記事一覧

ベースプレートの検討(アンカーボルトの引張降伏耐力に対する検討)

どうも。 今回はベースプレートの板厚計算方法について考えます。 ベースプレートの板厚の検討方法 ベースプレートの必要板厚の計算方法には以下の2通りある。 ①圧縮側の検討 ②引張側の検討 ①圧縮側の検討は、柱脚に曲げモーメントが生じた時の圧縮側の検討…

露出柱脚の中立軸・回転剛性の求め方

今回は、露出柱脚の中立軸、回転剛性(回転ばね)の求め方について考えます。 回転剛性は曲げに対する抵抗力(剛さ)の指標 既製品の柱脚、例えばハイベースだったりベースパック等の場合、柱サイズによって採用できる規格が決まっており、ハイベースならセンク…

水平ブレースの検討

水平ブレースの検討をやってみる 今回検討する建物 上図のような建物の水平ブレースの検討をしてみる。 設計条件は以下とする。 ①桁行方向は各柱間6mスパンの全長36m。張間方向も同じく6mスパンの全長24mとする。 ②建物外周の節点は柱を示す。尚、張間方向の…

令和4年度一級建築士試験 Ⅳ構造問題について

どうもimotodaikonです。 今回は、本年度一級建築士試験の"Ⅳ構造"問題について考えます。 気になった問題①問No.17 まず、問No.17について。 個人的にこの問題意地悪だなあと思った。私は選択肢1を選んで間違えたんですが皆さん解けましたか。 消去法で2と4は…

令和4年度一級建築士学科試験について

どうもimotodaikonです。 今回は、先日行われた令和4年度一級建築士試験について書きたいと思います。 令和4年度一級建築士試験の難易度は? 今年の一級建築士試験の難易度は、大手資格学院の評価によると、過去二年に比べて優しくなり、各科目の足切りは過…

許容曲げ応力度の計算(エクセル)

・許容曲げ応力度の算出 fb=max[89000/(ℓb*h/Af),{2/3-4/15(λb/Λ)^2}*F] ※ただしft以下 fb=IF(MAX(89000/(C9*C5/C8),(2/3-4/15*(C11/C3)^2*C2))>C2/1.5,C2/1.5,MAX(89000/(C9*C5/C8),(2/3-4/15*(C11/C3)^2*C2))) 毎回エクセル組むのだるいんで覚書。 上の画…

定着長の規定について考える

どうもimotodaikonです。 今回は、RC造における鉄筋の定着長について考えます。 定着長とは何か 定着長とは何か。RC造は鉄筋とコンクリートによって成り立っているが、鉄筋及びコンクリートがしっかりと体をなしている(お互いにちゃんとくっついてる)から本…

設計ルートと付着割裂破壊の検討について

どうもimotodaikonです。 今回は、設計ルートと付着割裂破壊の検討についての記事。 設計ルートに関わらず付着割裂破壊の検討はしないといけないのか? 答えはyes。設計ルートが1だろうが3だろうが付着割裂破壊の検討は行わなければならない。実は私も最近知…

鉄筋のあきと間隔について

どうもimotodaikonです。 今回は、RC造の鉄筋間隔・あき寸法について考えます。 鉄筋同士の必要あき寸法はいくつか 鉄筋と鉄筋は、ある程度のあきをもって配筋する必要がある。コンクリートはセメントと水と砂(細骨材・粗骨材含む)と各種混和剤(減水材等)に…

柱梁接合部の必要帯筋比は0.2%か0.3%か?

どうもimotodaikonです。 今回は、柱梁接合部の帯筋比について考えます。 柱の帯筋比の規定値は0.2%以上 RC基準に細かい事は書いてあるが、帯筋比は0.2%以上となるよう配筋しなければならない。同じくせん断補強筋であるあばら筋についても同様。0.2%以上…

鉛直震度について考える

どうもimotodaikonです。 今回は鉛直震度について考えます。 鉛直震度とは 鉛直震度は、上下方向、3次元をXYZ方向で表した時のZ方向に、突出した部材に局部的な力が掛かる事を言う。そして、突出部は鉛直震度を考慮したうえで断面算定を行わなければならない…

突出部の検討について(屋外階段の検討)

どうもimotodaikonです。 今回は、屋外階段の突出部に対する検討について考えます。 屋外階段も突出部に該当する 以前記事にしたEVと同様、建物本体から外部に出ている部分(かつ本体と接続している部分)は突出部に該当する。今回扱う屋外階段も突出部である…

突出部の検討について②(EV壁の検討)

どうもimotodaikonです。 今回は、EV突出部の検討_(EV壁の検討)について。 EV突出部の検討にはEV壁に対する検討が必要 前回、EV突出部の検討で取り扱ったのは、ある階の負担するEV壁重量に対して、突出部に対する地震力(水平震度K=1.0)を加えて、EV壁を支持…

かぶり厚さについて

どうもimotodaikonです。 今回は、鉄筋コンクリート造におけるかぶり厚さについて考えます。 かぶり厚さとは かぶり厚さとは、コンクリートの縁から柱であればフープ外縁、梁であればスターラップが外縁まで、壁であれば縦筋及び横筋、スラブであれば主筋及…

杭基礎のねじり応力について考える

どうもimotodaikonです。 今回は、杭基礎のねじり応力について考えます。 杭基礎に生じるねじり応力 杭基礎、特に2本杭の場合はねじり応力の検討が必要になる。例えば下図のような2本杭の場合を考えてみる。 尚、下図は 「大阪府構造計算適合性判定詩的事例…