どうもimotodaikonです。
今回は鉄骨梁のレベルについての記事。
梁天端レベルと構造図
図面を描くうえで欠かせないのが、梁天端のレベルだ。梁のレベルが決まっていないと、軸組図も描けないし、伏図にも梁の天端レベルを示す事ができない。よってレベル関係は意匠図を元にきちんと把握しておく必要がある。意匠図で判断できない内容があればどんなことでも意匠設計者に確認を取った方が良い。構造側では決められない内容も多くあるからだ。早めにわからない事をつぶしておくことは、結果的に手戻りをなくしスムーズな作業につながる。
この記事を上げたのは、まさに今日梁レベルをミスったからだ。悔しくて忘れないように記事を書こうと決めた。
今回ミスった内容
今回ミスったのは、"QLデッキ"を使用した建物の梁天端レベルの抑え位置だ。"QLデッキ"は"JFE建材"の製品で、山形の鋼板(板厚t=1.2mm~)を型枠として、その型枠鋼板の上にコンクリートを打設して床として使用するものだ。一般的に、デッキの山高Hd=50mm、コンクリート厚さ80mmとし、トータル130mmの厚みの床とする事が多い。
デッキの山高には、①Hd=50mmと②Hd=75mmの2種類がある。私は②の75mmでの設計経験はない。また、デッキ上のコンクリート厚さについても最大で95mm以上とする事もあるよう。このあたりはJFE建材のHPに載っているのでそちらを参照。↓
例えば2FL以上の階にQLデッキを使用する場合、梁天端レベルはFL-いくらの位置になるだろうか?安直な人間は、使用するデッキの山高50mm+コンクリートの厚み80mmで130mmでしょ。と答える。はい。私です。これは間違いで、実際はコンクリートの上に仕上げがあるでしょって話。仕上げ厚は10mm~20mm程度と考えてFL-140mm~150mmを梁天端とするのが適切である。
仕上げ考慮して梁天端レベルを設定しろって話よ
ちなみにデッキ上の仕上げはセルフレベリングが多いんですかね?用途によってはカーペットとか?仕上げの厚みとか正直よくわからん。まあ矩計図とか仕上げ表みて判断しろって話なんですけどね。(分からなければ意匠屋に聞けって話ね)
今回は愚痴みたいになりましたがこの辺で。
ではまた。