2021-01-01から1年間の記事一覧

ブレースとは

どうもimotodaikonです。 最近、基礎関連の記事を多く投稿しており、今回も杭関係の記事を書こうかと思ったのですが、今回は、以前から書きたいと思って手を付けられていなかったブレースについて。(同じ分野の記事ばかりだと飽きるので) ブレースとは? 今…

Df効果とは

どうもimotodaikonです。 最近基礎に関する記事を集中して書いているので、今回も基礎関連の記事。支持力を算定する際に用いるDf効果について考えます。 Dfとは まず、Dfとは英語の "Depth of Foundation"の頭文字をとったもので、和訳すると「基礎の深さ」…

基礎の支持力算出②-杭基礎-

どうもimotodaikonです。 今回は杭基礎の支持力算定方法について考えます。 杭の支持力は地盤により決まる耐力と杭耐力の比較による 杭の支持力は、杭周囲の地盤のN値や土質区分等によって決まる地盤に対する許容支持力と、杭体自身の許容支持力(許容圧縮耐…

基礎の支持力算出①-直接基礎-

どうもimotodaikonです。 今回は基礎の支持力(直接基礎の場合)の算出方法について考えます。 支持力・地耐力とは 基礎の支持力・地耐力とは、基礎形状や基礎の深さによって求まる基礎(地盤)の耐力の事。 極限支持力の算出式 Ru=qu・A=(ic・α・c・Nc+ir・β・γ…

支持地盤はどのように決めるのか

どうもimotodaikonです。 今回は基礎の支持地盤をどのように決定するか?について考えたいと思います。 基礎とは まず初めに基礎とは何かを考えたいと思います。 基礎とは、建物を支持する部分で地盤に埋め込まれた部材の事です。基礎の役割は上部構造の荷重…

冷間成形角形鋼管とは

どうもimotodaikonです。 今回は冷間成形角型鋼管について考えます。 冷間成形角形鋼管とは 冷間成形角形鋼管とは、鉄骨の規格の一つで、四角形をした部材のことです。なおかつ「冷間成形」の名の通り、低温で加工成形した部材のことです。鉄骨の弱点として…

釣り合い鉄筋比とは

どうもimotodikonです。 今回は鉄筋コンクリート造における釣り合い鉄筋比について考えます。 釣り合い鉄筋比とは 釣り合い鉄筋比とは、引張鉄筋の耐力とコンクリートの耐力が釣り合っている状態(鉄筋とコンクリート双方が同時に許容応力度に達する状態)の引…

鉄骨造_二次部材の設計~間柱の設計

どうもimotodaikonです。 今回は鉄骨造における間柱について触れたいと思います。 間柱とは 間柱とは、外壁を受けるために主柱間に配置する柱のことです。 下図を見てください。 このように主柱(C)間に配置します。建物の外部に面し、外壁が取り付くので外壁…

鉄筋コンクリート造_RCスラブとは・設計方法について

どうもimotodaikonです。 今回はRCスラブの設計について考えます。 スラブとは まず、スラブの意味から。 スラブ(slab)を和訳すると、"石などの四角く幅の広い厚板"となります。 つまりRCスラブとは、RCでできた厚板→RCでできた床のことです。 スラブ面積の…

鉄筋コンクリート造_二次部材の設計~小梁の設計

どうもimotodaikonです。 今回は、RC造の小梁の設計について触れたいと思います。 RC小梁とは RC小梁とは、床を受けるために大梁間に配置する小梁のことです。スパンが飛ばなければ小梁が必要ない場合もありますが、一般にRC造において小梁を用いないことは…

ねじり応力とは②~鉄筋コンクリート造の場合

どうもimotodaikonです。 今回も前回に引き続き、ねじり応力についての記事になります。 前回鉄骨を扱ったので今回は鉄筋コンクリートの場合を考えます。 大梁や杭基礎に生じるねじり応力 鉄筋コンクリート造においてもねじり応力が生じる場合があります。大…

ねじり応力とは①~鉄骨造の場合

どうもimotodaikonです。 今回はねじり応力について考えます。 ねじり応力とは ねじり応力とは、部材に生じるねじれる力のことです。 鉄骨造、鉄筋コンクリート造問わずねじり応力が生じるパターンは往々にしてあります。 今回はねじり応力が発生しやすい状…

鉄骨造③_二次部材~小梁の計算

どうもimotodaikonです。 前回、RH(ロールエイチ)の断面性能の算出を行ったので、それをもとに今回はより実践的な部材の検討を行ってみたいと思います。 断面算定とは 断面算定という言葉は構造設計ではよく用いられます。 断面算定とは、材に作用する荷重を…

鉄骨造②_断面性能の算出

どうもimotodaikonです。 今日はH形鋼の断面性能の算出方法について触れていきます。 規格化されたRHなどは、JFEスチールや日鉄住金の断面性能表を見れば簡単に分かりますが、それらの数値の導き方を知っておくことも大切だと思います。 比較的設計で使うRH-…

官庁施設②_ 層間変形角の制限値

どうもimotodaikonです。 今回は、官庁施設の大地震時の層間変形角の制限値について解説していきます。 以前の記事でも触れましたが、 層間変形角とは、各層のスラブ間の変形量を示す指標です。 ルート1の許容応力度設計以外では必ずチェックする項目になり…

層間変形角とは

どうもimotodaikonです。 今回は、層間変形角というものに触れていきます。 (層間変形角は二次設計の内容になります。本来は一次設計から順を追って解説するべきだと思うのですが…。気まぐれで書いているのでお許しください。一次設計、二次設計の違いについ…

官庁施設①_ 大型車両等車輪圧による床版設計用荷重について

どうも。imotodaikonです。 今回は官庁施設において大型車両が出入りする場合のスラブの設計における注意点についてお話します。 ネットにもUPされていますが、「平成30年版建築構造設計基準」のP.11にスラブに作用する荷重について明記されています。内容は…

鉄骨造①

今日は鉄骨構造について解説していきます。 まず、建築物には主に ・鉄骨造(S造) ・鉄筋コンクリート造(RC造) ・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) ・WRC造(壁式構造) ・木造 等があります。 一般に戸建ての住宅は木造や壁式、鉄骨造(軽量鉄骨など)で作ることが…

構造設計とは

皆さん、構造設計とはどのようなものかご存知でしょうか。簡単に言えば、建物の居住者や使用者が【死なない】よう、建築物の安全性(地震や台風、積雪などから)を確保する仕事です。人の命に関わる仕事なので、非常に責任が求められる仕事です。うっかり基…

建築構造設計者による構造設計嫌いの為のブログ

はじめまして。imotodaikonと申します。本ブログは建築構造設計に携わる建築嫌いの私が、これまでの経験を元に現在同業種に就いている、或いはこれから目指そうという方達へ役立つ情報を発信する為に開設したブログです。良ければ見ていってください。